新しくTシャツを製作しました。
少し季節外れになってしまいましたが、以下商品詳細になります。
MATERIAL : WHITE , BLACK COTTON 100% , GRAY 90% COTTON / 10% POLYESTER
COLOR : WHITE / BLACK / GRAY
SIZE : S/M/L/XL
BODY : 6oz
NECK : SINGLE STITCH
Tシャツボディは海外生産の在り物を仕入れて使用していますが、6オンスの厚み、シングルステッチで2.5cm巾のリブ、昔ながらのノースリムシルエット、生地感、自分が求める条件が全て揃ったTシャツです。僕は全てオリジナルに拘っている訳ではなく、既に良いものがあるならそれで十分だと考えています。
もしこのTシャツを目指してオリジナルでボディを制作すると、原価が上がり高額な販売価格になってしまいます。Tシャツが高額である価値観は持ち合わせていないので、自分が適正だと思う価格で販売したいというのも在り物ボディを使用している理由の1つです。
ネックのシングルステッチとは、簡単に説明するとネックリブのフロント側にステッチが入ってない仕様をシングルステッチと呼びます。昔のTシャツに多く見られる仕様で、現在はリブにステッチが入るダブルステッチ仕様のTシャツが多いです。それぞれ好みがあるとは思いますが、僕はシングルステッチのボディが好きです。
環境により違いがあると思いますが1回目の通常洗濯、脱水までで着丈1.7cm縮みました。キュッと詰まるように縮みます。サイズ感の参考にして下さい。
デザインに関して。
両面にプリントしてある、SELF SENSITIVITYとは、西村佳哲さんの著書"自分の仕事をつくる”より抜粋させて頂いた言葉で、内的感受性と呼ばれています。以下著書より抜粋。
ものをつくる時、つくり手が重要な手がかりにしているのは、宮田識さんも話してくれた「違和感」だ。たとえば一枚の絵を描いてゆく時、描き込んでは少し離れて絵を眺め「...うーん」と唸る。自分の内面に生まれる小さな違和感を手がかりに、次の絵筆を重ねる。仕事はこのくり返しの中で進む。そして自分の中にもう違和感がないことに気づいた時に、「ん。できた!」となる。
こころの実感に触れて、その質を感じとる力能を内的感受性(self sensitivity)と呼んでみる。ものづくりにはこれが欠かせないと書いたが、つくるものが企画書であれ、あるいは接客にせよどんな仕事においてもこの力は欠かせないものだろう。それがなかったら、自分の仕事に対する判断は常に外から与えられるものに依存してしまう。
一方、多くの人に喜ばれ・共感される成果を形にしている人には、自身の実感に触れるこの力能と同時に、もう一つ、この社会で生きている、他の人々が感じていることを感じる力能。社会的感受性(social sensitivity)とでもいうものが具わっていると思う。これは、他者の視線や評価を気にすることではない。他者の願いや喜びやつらさを、ともに感じる力だ。
自分が感じている「なにか」が、単に個人的なものだとしたら、わざわざ人と共有するまでのことはない。でも自分だけのこととは思えないから、なんらかの形にして、社会に差し出してみることが出来る。そのとき仕事は、「自分」の仕事であると同時に、「わたしたち」の仕事になる。
SELF SENSITIVITY(内的感受性)という言葉を、自分達の解釈で具現化したのが◯の部分のデザインです。
内的感受性とは子供は皆持ち合わせていますが、大人になると色々な社会環境、立場に置かれこころの実感に触れる機会を失ってしまいやすいと捉えています。デザインの端が消えかけているのはその事象を表現しています。
くどくど説明しないようにとは思っているのですが、意味のないデザインだとは思われたくないので、商品説明は続けていこうと思います。
よろしくお願いします。